☆ はじめに --------------------------------------------------------------
この文章は、あなた自身の BERRY LINUX を再構成するための方法を解説したものです。
☆ 免責 ----------------------------------------------------------------
この文章に従って行なわれた作業の結果については、一切の保障はありません。
自己の責任においてご活用ください。
☆ ハードウエア環境 ----------------------------------------------------------
CPU は、Berry Linux が通常動作する程度であればOKです。
メモリは多ければ多いほどいいです。作成するCDイメージ(400MBぐらい)よりも多い方が望ましいです。
イメージファイルを作るだけであれば、CD-Rドライブがなくてもかまいません。
少なくとも500MB程度のスワップ領域が必要です。
加えて、作業領域としてドライブ上に2GBぐらいの空き容量が必要です。
パッケージのアップデートやインストールには、インターネットへの接続が必要になります。
作業には、外部接続が可能な環境を準備しておきましょう。
☆ 作業手順 --------------------------------------------------------------
まず、BERRY CD からシステムを起動します。
次に、ターミナルを起動し、su でルートに移行します。この後、すべてのコマンドはルート権限で行います。
★ 作業ディレクトリの作成 ------------------------------------------------------
作業パーティションをマウントします。ここでは /dev/hda1 であると仮定します。
マウスポイントは BERRY LINUX が起動時に自動生成しています。
KDE のディスクアイコンからマウントした場合は、書き込みができませんので、
必ずコンソールからコマンドでマウントしてください。
# mount /dev/hda1 /mnt/
作業パーティションに、source と master の2つのディレクトリを作ります。
それぞれ、/mnt/source と /mnt/master と呼ぶことにしましょう。
# mkdir /mnt/source/BERRY/
# mkdir /mnt/master/BERRY/
起動している BERRY LINUX から、再構築に必要なファイルをコピーします。
# cp -Rp /BERRY/* /mnt/source/BERRY/
# cp /sysroot/BERRY/boot.img /mnt/master/BERRY/
起動などで使用する画像ファイルなどもコピーしておきます。これらのファイルを変更することで、
あなたの趣味にあった BERRY LINUX を再構築できるでしょう。
# cp -p /sysroot/BERRY/*.jpg /mnt/master/BERRY/ (今のところ画像は入れてありません)
CD-ROM 起動時に saveconfig でフロッピーディスクに設定を保存したものがある場合は、
/mnt/source/BERRY に berry.sh と configs.tbz をコピーしておくと、それらの設定を反映した
BERRY LINUX を作成することができます。
ただし、これを入れると、フロッピーに saveconfig を入れたものに、CD に書かれたものが上書きされますので
設定の変更ができなくなります。
★ パッケージの追加と削除、設定の変更 ------------------------------------------------
BERRY LINUX にインストールされたソフトウェアの削除を行なうには、Red Hat のパッケージ管理システムを使います。
ソフトウェアの追加を行なうには、パッケージ管理システムを使用しても良いですし、ソースからコンパイルと
インストールを行なってもかまいません。いずれにせよ、BERRY LINUX 起動時に追加された設定が
利用できるようにするためには、設定ファイルの置き場所の調整作業が必要になります。
BERRY LINUX のソースディレクトリで chroot し、proc fs をマウントします。
# chroot /mnt/source/BERRY/
↑chrootがエラーの場合は (# mount -o remount,exec /mnt/source/BERRY/) をします。
# mount -t proc /proc proc
/etc/resolv.conf を編集し、利用可能な DNS サーバーを登録します。
インターネットへの接続ができているかを確認してください。
BERRY LINUX に含まれていないパッケージの追加追加、自分に必要のないパッケージ削除を行います。
これらの操作をスムーズに行なうには、Red Hat のパッケージ管理ツールの基本的な使い方は、
知っていた方がいいでしょう。
rpm -qa インストールされているパッケージのリストを表示
rpm -i パッケージのインストール
rpm -e パッケージの削除
さらに、設定ファイルを必要に応じて変更します。
例えば、ユーザが使用する初期設定ファイルは、/etc/skel にあります。
このディレクトリ配下のファイルを変更しておくと、アプリケーションやデスクトップの
初期設定の変更が可能になります。
ビデオカードやディスプレイが BERRY LINUX でうまく対応できない場合は、
/opt/berry/XF86Config.in に設定を追記しておきましょう。起動時には、
/etc/init.d/xsession の中で /opt/berry/xsetup を呼んで再構成を行なっています。
新規にインストールしたアプリケーションに必要なファイルで、/etc 以外の場所に
格納されるものがある場合は、設定ファイルの置き場所の調整作業として、berry.sh
スクリプトへのコピー手順の組込みや、リンクの作成が必要になります。
すべての変更が終わったら、以下のコマンドを実行します。
# rm /etc/X11/XF86Config (X の起動設定。残っていると動的に変更ができない)
# umount /proc (proc fs の削除。kcore が大きくなっている事がある)
パッケージの追加を行なった場合、CD の容量ギリギリになっているかもしれません。
不要なファイルは極力削除しておきましょう。
・~/.bash_history などの chroot 環境で作られた不要なファイル
・/var/log などに含まれる各種ログファイル
先程設定した resolve.conf なども必要があれば元に戻しておいた方がいいかもしれません。
Ctrl+D で chroot の状態を抜けます。
★ 圧縮されたファイルシステムの作成と検証 -----------------------------------------------
圧縮された BERRY ファイルを作るには、以下のコマンドを実行します。
〇 cloop を使用する場合
# mkisofs -R -l -V "Berry Linux System" -hide-rr-moved -v \
/mnt/source/BERRY | /opt/berry/create_compressed_fs - 65536 > \
/mnt/master/BERRY/BERRY
〇 squashfs を使用する場合 (mksquashfs が必要)
# mkisofs -R -l -V "Berry Linux System" -hide-rr-moved -v \
/mnt/source/BERRY | /opt/berry/mksquashfs > \
/mnt/master/BERRY/BERRY
もしくは
# /opt/berrymksquashfs /mnt/source/BERRY/* /mnt/master/BERRY/BERRY
これで、ようやく最終的な ISO イメージを作成できるようになりました。
CD-R に焼く前に、出来映えをテストしてみましょう。
BERRY の boot.img は、起動時に見つかったストレージデバイスの各パーティション
を調べて、トップディレクトリに BERRY という名前のディレクトリがあるかどうかを
探します。そこで事前に下記のようにシンボリックリンクを作成しておきます。
# cd /mnt
# ln -s master/BERRY BERRY
次に、以下のコマンドで、試験用の起動フロッピーを作成しましょう。
# dd if=/mnt/master/BERRY/boot.img of=/dev/fd0 (2.88MB用)
# dd if=/mnt/master/BERRY/boot-fd.img of=/dev/fd0 (1.44MB用)
作成したフロッピーから起動することで、BERRY CD がドライブになくても、
BERRY を起動することができます。起動フロッピーは、CD を探す代わりに
ハードディスクのパーティション上にある BERRY という名前のディレクトリ
を探すでしょう。
もし、ディレクトリが見つかった場合、"Accessing CD on /dev/hda1" の
ように表示して、そのディレクトリを CD であるかのように使用します。
作業用ディレクトリの階層が深い場合、起動フロッピーは BERRY ディレクトリ
を探せないことがあります。そのような場合は、/mnt/source, /mnt/master
ではなく、/source, /master などにすると良いかもしれません。
最終的な ISO イメージを作成する前に、一度、このようなテストを行なうと
良いでしょう。
★ ISO イメージの作成と CD-R への焼き込み -----------------------------------------
テストによる確認が済んだら、以下のコマンドで最終的な ISO イメージを
作成します。作業には、約30〜40分かかります。
# cd /mnt/master
# mkisofs -l -J -V "BERRY-your_name" -v -b BERRY/boot.img \
-c BERRY/boot.cat -o /somewhere/BERRY-cd.iso /mnt/master
できあがった BERRY-cd.iso のサイズが 700MB より小さい事を確認します。
# ls -lh /somewhere/BERRY-cd.iso
これより大きな場合は、CD-R が作成できないことがあります。大きすぎる
場合は、戻って再度パッケージの選択を行ってください。650MB におさまって
いる場合は、74分の CD-R が使えるかもしれません。
作成した ISO イメージを k3b, xcdroast などを使って CD-R に焼くと完成です。
それでは、成功をお祈りします。
☆ リマスタリング例 --------------------------------------------------------------
1) Boot with Berry CD
2) mkdir /mnt/source
mkdir /mnt/master
3) mount /dev/hda3 /mnt/source
mount /dev/hda2 /mnt/master
4) mkdir /mnt/source/BERRY
mkdir /mnt/master/BERRY
5) cp -Rp /BERRY/* /mnt/source/BERRY/
cp /sysroot/BERRY/boot.img /mnt/master/BERRY/
6) chroot /mnt/source/BERRY
7) mount -t proc /proc proc
8) rpm -e ..... (The three office rpms)
9) umount /proc
10) CRTL-D
11) mkisofs -R -l -V "BERRY Linux System" -hide-rr-moved -v \
/mnt/source/BERRY | /opt/berry/create_compressed_fs - 65536 > \
/mnt/master/BERRY/BERRY
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berry@po.yui.mine.nu