家の防犯対策は万全でしょうか?
一見安全なように見える防犯対策には、実は危険性も潜んでいるのです。
今回は、防犯対策の落とし穴を3つ紹介します。
弱点も考慮しながら、適切な対策をとりましょう。
不審な人物の侵入を防ぐために、補助錠やスマートロックを取り付けている家も少なくないでしょう。
しかし、侵入しにくいということは、裏を返せば脱出しにくいということでもあります。
地震や火事といった災害発生時に、このような複雑な鍵が原因で逃げ遅れる可能性もゼロではありません。
また、中に閉じ込められた人がいる場合、救出が遅れることにもつながります。
こういったときのために、あらかじめ有事の際の行動マニュアルを作っておくといいでしょう。
行動マニュアルは家族とも共有し、万が一のときに備えてシミュレーションしておくのが望ましいです。
複雑な鍵は、子供や高齢者にとってはバリアにもなり得ます。
家から出づらい状況は、子供や高齢者が家に引きこもってしまう原因にもなりかねません。
家にこもり、他者との交流を完全に絶ってしまうのはメンタルに悪影響を及ぼします。
最悪の場合、防犯対策が原因でうつやパニック障害などの精神疾患を発症することも考えられるのです。
このような事態を避けるためには、家族一人ひとりに合った対策をしておくことが大切といえるでしょう。
「うちは防犯対策バッチリだから大丈夫」という慢心が、重大な事故につながる可能性もあります。
たとえば、「オートロックだから大丈夫」と施錠の確認をおこたったがために、空き巣に侵入されるケースがこれにあたります。
防犯対策をしているがために、基本動作がおろそかになっては元も子もありません。
万全だからといって油断しないことが、何より肝心です。
住まいへの対策だけでなく、犯罪を起こさせない環境を作っていくことも、視野に入れてみましょう。
ここからは、防犯のためにできる環境づくりを解説します。
近所の人と挨拶や会話を交わし、顔見知りになっておくことは、防犯対策としてとても有効です。
周辺をうろつく不審人物の目撃情報を教えてくれたり、不在時に監視してくれたりと、あらゆる面で力になってくれるでしょう。
住民同士の結びつきが強固な街には、犯罪者も侵入しにくい傾向があります。
勇気を出して、ご近所さんに話しかけてみてください。
周辺環境が荒れていると、犯罪が起こりやすいことがわかっています。
草木は手入れしておく、地域の清掃活動に参加するなど、家の周辺をキレイに保つことを心がけましょう。
また、家の郵便受けは個人情報の宝庫。
郵便受けを放置すると隙が生まれ、犯罪者のターゲットにもなりやすいため、こまめにチェックすることを忘れないでください。
住まいの防犯対策をしておくことはもちろん大切ですが、逆に弱点にもなり得ます。
対策を完璧にしていることが裏目に出ないよう、以下のようなことを心がけましょう。
また、防犯対策がストレスの元になってしまっては、本末転倒です。
防犯対策と、暮らしやすい家づくりのバランスを忘れないでくださいね。