合鍵は元になる鍵があれば街中にある鍵屋を使って手軽に作ることができます。
また、メーカー純正のマスターキー(新品に付いている鍵)を使っている場合は、鍵メーカーとシリアルナンバーさえ分かれば、鍵がなくても合鍵を作れます。
合鍵は簡単・安価に作れる一方で、第三者が不正な合鍵作成をする犯罪事例が多数見られるので注意してください。
不正な合鍵作成による犯罪は、被害に気付くのが遅くなる特徴を持っています。
合鍵を作成すればその家に入ることができるので、空き巣のほか盗聴・盗撮などの被害に遭ったり、住人が外出している時間帯に居座る犯罪も多数見られます。
実際に不正な方法で合鍵を作る犯行事例をまとめたので、鍵の管理は徹底しておきましょう。
外回りをする営業マンがデスクの中に家の鍵を置いておいたり、職場で着替えるOLや作業スタッフが鍵のかからない更衣室のロッカーに鍵を入れた場合、昼休みなどに鍵を持ち出されることがあります。
合鍵作成はスピーディーな業者を使えば5~30分程度で作業が完了するので、本人が気付かないうちに鍵を持ち出して合鍵を作って、元の鍵はバレないように元に戻しておく犯行が多いです。
家の玄関など重要な鍵は常に肌身離さず持っておくようにしましょう。
大手メーカーの鍵は、鍵の中にメーカーとシリアル番号が刻印されていて、メーカーにシリアル番号を伝えると同じ鍵を作成してもらうことができます。
シリアル番号を使った合鍵作成をする際は、依頼者が鍵の購入履歴があるのか確認されることはありません。
そのため、鍵を盗むことなく本人が持っている鍵を目視でシリアル番号を確認して、記憶した番号を使って合鍵を作られる事例があります。
シリアル番号が刻印されているマスターキーを使う場合は、シリアル番号部分を隠すカバーを付けておくとよいでしょう。
鍵の持ち忘れを防止するために、玄関の周辺(ポストや植木鉢の下)に合鍵を隠しているケースがあります。
泥棒は隠している鍵の場所を探すのが得意ですし、隠した鍵を取り出して鍵を開ける姿を遠くから見ているかもしれません。
隠した鍵がバレた場合、すぐ空き巣に入られることもありますが、鍵を隠している家はいつ住人が帰宅するか分からないものです。
また、普段は鍵を隠している人は、旅行などで家を長期間空ける時だけ、隠した鍵を回収していることが多いです。
そこで一部の泥棒は、隠している鍵から合鍵を作っておいて、隠した鍵がなくなったタイミングや明らかに長期間家を空けているタイミングで犯行に及んでいます。
事前に合鍵を作って長期不在時を狙われた場合は、家の中をくまなく物色されるので注意しましょう。
一部でネットによる合鍵作成サービスを利用した結果、そこから鍵のシリアル番号と住所などが流出して合鍵を不正利用されるトラブルが起こっています。
業者側が悪意を持っているケースだけではなく、サイバー犯罪で業者の管理する個人情報が盗まれる事例もあるので注意しましょう。
ネットや郵送で合鍵を作る場合は、可能であれば実家や職場など、鍵を使う家とは別の住所で申し込みをするのが理想です。