防犯対策の一番の基本になるのは、家のドアのカギです。
古い住宅や、賃貸住宅の場合は特に玄関を中心にカギの見直しが必要になります。
賃貸住宅に住んでいる場合、入居時に鍵交換をする事が一般的です。
ですが、格安物件や低所得者層をターゲットにしている物件では、初期費用を抑えるために鍵交換をオプション化している所もあります。
本来、賃貸住宅は前の借主が退去する際には鍵の返還が必要です。
しかし、鍵返還は必ず行われていますが、中には作った合鍵をそのまま持っている人もいます。
どれだけ良い鍵がついていても、合鍵を持っている第三者がいれば防犯の効果は薄くなります。
鍵交換は入居中でも行う事が可能です。
不安があれば気軽に近所の鍵業者に相談すると良いでしょう。
鍵のシリンダーは、防犯レベルに応じてさまざまな種類やランク分けがされています。
一般的な簡単なタイプの鍵の場合は部品代数千円。
工賃含めて1万円前後で交換する事ができます。
こうした安いタイプの昔ながらの鍵の場合は、プロの泥棒などを相手にした時には防犯の効果はほとんどありません。
強引な手法を使えば、マイナスドライバーをつっこんで、ハンマーで叩いて鍵穴を潰して簡単に開錠する事も可能ですし、鍵開けのノウハウがある犯人であれば、大きな音を立てずに数十秒程度で開錠されてしまいます。
防犯対策の意識を高める為にも、安い鍵シリンダーが付いている場合はグレードを上げてシリンダー交換する事もオススメです。
総額1万円程度の鍵から2万円程度の鍵にあげるだけで、防犯効果は高まります。
最近では、アナログ式の昔ながらの鍵シリンダーから、デジタル式のさまざまなタイプのものまで、多数の鍵がありますので、一度プロに相談しに行く事がオススメです。
シリンダー交換だけではなく、鍵の増設や、内鍵なども含めて相談するといいでしょう。
集合住宅でも、1階の場合や、その他戸建でなどの場合は、玄関だけではなく、その他窓や勝手口などの防犯対策や鍵の見直しをしっかり行いましょう。